法人の光回線を導入する際、「IPoE」と「PPPoE」という言葉を耳にすることがあります。この2つはどう違うのか、またHGW(ホームゲートウェイ)のパススルー設定とは何かを、わかりやすく解説します。
PPPoEとIPoEの違い
| 項目 | PPPoE | IPoE |
|---|---|---|
| 接続方式 | 認証サーバー経由(混雑しやすい) | 直接接続(混雑しにくい) |
| 速度安定性 | 夜間・ピーク時に遅くなりやすい | 安定して高速 |
| IPv6対応 | オプション | 標準対応 |
| 代表サービス | 従来のプロバイダ接続 | v6プラス・transix・OCNバーチャルコネクト |
IPoEの主な方式(DS-LiteとMAP-E)
IPoEには主に2つの方式があります。
- DS-Lite:IPv6ネットワーク上にIPv4のトンネルを通す方式。transixなどが採用。
- MAP-E:アドレス変換方式でIPv4通信を行う。v6プラス・OCNバーチャルコネクトなどが採用。
HGW(ホームゲートウェイ)パススルー設定とは
NTTから貸し出されるHGW(PR-500MI、PR-600MI等)は、通常はNATルーターとして動作します。ビジネス用のルーター(ヤマハRTX系など)を接続してネットワーク管理を行いたい場合、HGWに「パススルー設定」を行い、RTXルーターにIPv6アドレスを直接払い出す設定が必要です。
パススルー設定の種類
- IPv6ブリッジ:HGWがIPv6パケットをそのままLAN側に転送する(最もシンプル)
- DHCPv6-PD(プレフィックス委譲):HGWがIPv6プレフィックスをRTXルーターに配布する(細かい制御が可能)
PR-500MI/PR-600MIの設定手順
- HGW管理画面(http://192.168.1.1)にアクセス
- 「詳細設定」→「ルーター機能設定」→「IPv6設定」
- 「IPv6ブリッジ」または「DHCPv6-PD」を有効に設定
- 保存して再起動
これにより、RTX830などのビジネスルーターがフレッツ光のIPoE回線を直接制御できるようになります。
まとめ
IPoEは現在の法人インターネットの主流となりつつある接続方式です。安定した通信環境を整えるためには、HGWのパススルー設定と適切なルーター設定の組み合わせが重要になります。
設定方法がわからない場合や、自社の環境に合った構成でご相談されたい場合は、お気軽に無料相談フォームからご連絡ください。
